紛争と難民緒方貞子の回想 [ 緒方貞子 ]のレビューは！？

20代 男性さん
緒方貞子さんの回想録です。これほど国際的な日本人は居るでしょうか。また、これほど世界中の人から愛される日本人は居るでしょうか。ブッシュ大統領にも自分の立場から物を言える、またローマ法王に面会出来るそんなすばらしい日本人です。

40代 女性さん
原題は｢激動の10年｣というのだそうで。まずアメリカで出版されたこの本、ようやく日本で出版されました。緒方さんが国連難民高等弁務官として勤めた10年を振り返り、その激動の10年間を年を追うごとに振り返って詳しく書かれています。 就任直後のクルド難民、コソボ紛争、ザイールやルワンダでの内戦による難民、アフガン紛争と、緒方さんの10年は紛争とそれによる難民に対する支援の方法の模索に尽きたのではないかと思われます。 10年間難民高等弁務官として勤めてきて、やり残したことはアフガン紛争だったようで、その後政府代表に選ばれてアフガン支援会議に出席し、馬車馬のように活動してゆく様子まで書かれています。 緒方さんのこの本、結構な厚みがあってちょっと読むのが大変ですけど、世の中(国際社会)では何が起こっているのかを知るのにはいい本だと思います。 ここに書いてあるのは過去にあったことばかりですけど、ここから学べることもまたたくさんあるはずですから。